文元歯科医院の入口
日常の生活のなかに定期健診を

定期健診

なにかしら困ったことがあって来院して、時間をやりくりしながら治療が終わりました。いまの状態を続けながら健康づくりしてきませんか? セルフケアや定期健診が習慣になるまでには段階があるとわかってきました。セルフケアの知識やわからないこと、習慣化でつまづきやすそうなポイントなどを定期健診でチェックしていきましょう。お口がさわやかで気持ちよくなる感覚を体験してみてください。

セルフケアの確認

セルフケアの確認

お口の状態を確認します。話し合ってきたセルフケアの状況を確認したり、わからないことなどを聴き取りします。

歯周病検査

歯周病検査

歯と歯肉の状態を検査します。前回からの変化や経過観察している部位を確認します。

染め出し

染め出し

染め出し液を使って、磨き残しやタバコ・コーヒー・お茶などによる沈着物、歯石をチェックして取り除きます。

痛んだ歯

歯周ポケットの洗浄

歯と歯の間や歯と歯ぐきの境目、歯並びの悪いところについたプラークは、ブラッシングではおとません。専用の歯科器具を使って除去します。

V7や歯ブラシで体験

持参した歯ブラシでクリーニング

ご使用中の歯ブラシやV7(つまようじ法専用歯ブラシの)をご持参ください。それで歯や歯ぐきを磨き、ふだんとの違いを体験していただきます。

フッ素塗布

フッ素塗布

フッ化物を歯に塗布します。

定期健診の日常化
参照:NPO法人ウェルビーイング編(1998). 明日からできる 診療室での予防歯科 医歯薬出版 p.13 図11 定期健診の日常化
二人三脚で習慣化を支援します

歯医者はふだんの生活のひとつ

わたしたちは患者さんの行動を図のように描いていますが、なかなか直線のようにはなりません。困りごとがあって来院して治療が終わり、セルフケア(保健行動)ができて、定期健診を健康づくりの場として来院し、非日常的な場所であった歯医者さんは日常生活の一部になります。図は患者さんの行動の変化を表しています。

実際は点線で示すような山あり谷ありです。セルフケアが習慣になるまで、難易度はそれぞれの方々で違います。「さあ定期健診がはじまります。これだけのセルフケアをやれば完璧です。あとは定期健診に来てください」とあれもこれもと指示されたら続けられるでしょうか?

「まずは甘いおやつから別のおやつに変えられそうですか」「砂糖入りコーヒーをやめてみましょうか」「V7でこの部分を意識して磨いていきましょう」「禁煙できそうですか」など、できることを話し合ったり、将来のリスクを考慮してやめらそうなことを問いかけたりしながら、来院者ご自身が納得するセルフケア(保健行動)の目標を立てます。

─ 歯医者さんはふだんの生活で体験するなかのひとつとして通う
習慣への一歩をいっしょに進みましょう。

自分の歯で食べられる

進行をとめる 再発させない

虫歯の修復や歯周病の再発をくり返すと歯を失うリスクが高まります。砂糖を摂りすぎると虫歯になります。砂糖の摂取量は歯周病、肥満、糖尿病とも関連しています。慢性的な歯周病は全身に悪影響を及ぼすとわかってきました(口腔の健康状態と全身的な健康状態の関連 | e-ヘルスネット(厚生労働省)。歯周病予防は糖尿病や関節リウマチ、そのほかの疾患にかかるリスクを軽減させる保健行動につながっていきます。

フッ化物洗口
成人の場合、加齢や歯周病で歯肉がさがってきます。歯肉がさがると隠れていた根の部分が虫歯になりやすくなります(根面う蝕)。フッ化物洗口は虫歯を予防したり、初期の虫歯の進行をとめたりします。
スナッキングカード®
飲食物の写真付きカードを選ぶ体験型学習です。ふだんの間食をふりかえって砂糖の摂取量を確かめられます。スナッキングカードは砂糖を摂りすぎを気づかせてくれます。明日からできる間食にチャレンジしてみてください。
口腔機能
いま不自由なく生活していても、加齢による口腔機能の低下はやってきます。舌・口・喉の筋肉が衰えて、飲み込む力が弱まり、食べ物などが食道ではなく気管に入ってしまいます。自覚はなくても40代からゆるやかに衰えはじめます。定期健診で食べたり飲んだりするときに気になることをいっしょにチェックしていきましょう。
双方向
保健行動を習得される来院者の方々からわたしたちはたくさんの学びを与えてもらっています。保健行動や健康学習を支援するなかでヒントを得て、新しい学習に取り組み、知識や技術を健診にフィードバックできます。健康づくりの場を創りましょう。